松代校について

松代校について

学校にいくことがすべてではない

不登校やひきこもり状態の児童生徒が増えています。発達障害や感覚過敏、ヤングケアラー状態で学校に行けない児童生徒もいます。不登校対策として2017年2月より施行された教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)により、学校以外の多様な学びの場が増えてきました。フリースクールやオルタナティブスクールと呼ばれていて、進学塾とは異なる学びの場という位置づけです。また、外部のフリースクールなどに通わず、家庭だけで学ぶ場合もあります。

フリースクールの中には、通っている学校の校長先生の許可があれば成績認定や、期末テストなども受けられ、不登校であっても通常年に卒業することが可能になっています。フリースクール未来・松代校も、前もって学校長と協議することで成績認定も可能です。そして、学校に行かなくても期末テストなどを松代校で行い、即日学校に届けることができます。もちろん通知表も通常通りもらえて、卒業できます。

つまり、学校に無理やり行かなくても学習は可能で、通常どうりに卒業できるのです。中学卒業後は、高校に行くことも可能ですし、通信高校もあります。ですから、まず知ってほしいのは、「学校に行くことだけがすべてではない」ということです。

学校と家庭

不登校の子どもがいる親御さんにとっては、「学校に行くのが当たり前」「学校に行かないと勉強ができなくなる」と思って、無理やりでも学校に行かせようとします。さらに、親御さんとしては、世間体や”周りの空気”を気にしてしまいます。親御さんを責めているのではありません。親御さんはまっとうで、常識的なのです。

不登校の最初は「おなかが痛い」などと言って、学校への”行きしぶり”から始まり、まったく学校に行けなくなってしまいます。不登校になる理由は人それぞれです。いじめにあっている場合や先生の言動が怖い、友達からの裏切りやグループから疎外される、などがあります。発達障害であるADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)、LD(限局性学習症)もあります。これらの原因が複雑に絡み合って不登校になっています。

子どもからすると、学校はまるで”燃えさかる火の海に飛び込む”ようなものなのです。その”火の海”の中で、我慢し続けて、耐えてきたのです。そして、最終手段として「学校に行きたくない」と親御さんに勇気を出して言ったのです。不登校は親御さんにとっては初めて聞くことですが、子どもにとっては最終手段なのです。

親御さんが不登校について理解があり、すべてを受けとめてくれれば、ゆっくりと”火の海”で被ったやけどを癒すことができます。しかし、多くの親御さんは共働きで忙しく、なかなか子どもといっしょにいる時間も少ないですし、じっくりと話す時間も取れないのが現状です。

親御さんにとっては「不登校になっているのはウチの子だけ」と思ってしまい、恥ずかしいこととして、誰にも相談できません。なんとか、周囲には隠そうとしまうのです。一人悩んで、悩んで、深く落ち込み、どうしてよいのか分からなくなってしまいます。夫に話して、問題を聞いてくれたとしても、十分な解決策を示してくれません。勇気を出して、行政機関の「こども総合支援センター」に連絡しても、担当者によっては納得できる解決策が示されることがありません。そうしているうちに、1か月2か月と、時間がどんどん過ぎていきます。

不登校の子どもにとっても、時間が経つとともに心境が変化します。「学校には行けない、けどお母さんに迷惑もかけたくない」、「自分は消えてしまいたい」「自分が生きてい価値がない人間かも」と思い始めます。すると、カッターなどでリストカットしたり、壁や机を殴って壊したり、家族に暴力をふるったりします。子どももどうしたらよいかわからないし、「助けて」と誰にも言えないのです。

地域とのつながりが疎遠になり、他の家庭におせっかいを焼くことがなくなってしまった社会では、「家庭内のことは家庭内だけで解決すべき」という風潮があります。さらに個人情報保護法によって、自分の家族には口出ししてほしくないし、他の家族にも口出しししない、という空気が広がっているのです。学校も、それぞれの家庭の内情にまで口出すことはためらいます。

一番悲しいことは、自ら命断つことです。子どもの自害や家族ともども命を絶つまで、悩みが深くなってしまった結末です。そうなる前に「助けて」を言ってほしい。地域や社会が「助けて」のサインを見つけて、何かしらの手を差し伸べていく必要がある、と感じています。

理念と想い

理念と思い

フリースクール未来・松代校は、なんとしても自ら命を絶つことを防ぎたい。そのためには、「助けて」のサインを見逃してはいけない、と思いがあります。不登校を持つ親御さんも誰にも相談できずに困り果てています。ですからフリースクール未来・松代校では、「家族まるごと支援」をしています。

家族まるごと支援には、安心できる子ども居場所を用意すると同時に、親御さんの相談をお聞きすることから始まります。そして、いつでも、何度でも、聞くこともOKです。さらに、同じ悩みを持つ親御さんの集まりである「親の会」で、情報を共有していくことでも、心が休まります。「ああ、私だけじゃなかったんだ」と感じ、「同じこともあったよ」など、先輩方の話を聞き、反省することも、子どもへの理解が深まります。

フリースクール未来・松代校では、通常の勉強に加えて、将来に向けて様々な学習プログラムを用意しています。変化が激しい世の中で、今までなかった職業や仕事があります。また、時代が変わっても変わらないこともあります。これらを講義やワークショップの中で体験してもらいます。子どもたちには、これらの学習プログラムを通じて、仲間をつくり、体を使って一緒に遊び、やりたいことを見つけていきます。「社会という荒野を仲間とともに生きる」を理念に掲げ、子どもの将来に向けて、一緒に高めあっていってほしいと願っています。

校長メッセージ

2020年6月に私は難病である慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)を発症し、障害者になりました。現在では、外出時には車いすを使用しています。障害者になってから、少数派つまりマイノリティについて様々なことを学び、社会の不遇さに怒りさえ覚えました。障害者の差別や選択的夫婦別姓、LGBTQ、ホームレスの問題などがあげられます。その中でも、特に問題と感じたのは子育てで、不登校やひきこもり、発達障害をもつ子どもたちの問題です。

行政においても、中間教室や放課後デイサービス、こども食堂などのいろいろな施策をしていることは、感謝すべきだとは感じます。ただし、行き届かないところが数多く存在していることが分かりました。大きく3つあげられます。それは、時間的制約、家族まるごと支援、将来の選択肢です。

時間的制約としては、シングルマザーの働いている時間にマッチしていない、医療関係従事者の不規則な時間に対応できない、ということです。子どもと接する時間が少ないことにプラスして不登校になってしまったら、もうお手上げ状態だからです。ですから、松代校では時間的制限をなくしています。

家族まるごと支援としては、子どもと親御さんの両方を同時に支援しなければ、本当の解決にはつながらないからです。また、行政では相談は出来ても子どもの居場所までは提供できていません。

将来の選択肢として、行政や学校側の目的としては、「学校に戻ること」が目的になっています。変化の激しい現在の社会では、学校に戻ることだけでなく、いろいろな職業や仕事の選択肢を示してあげることが大切だと思います。

私は、大学卒業後に機械やロボットの設計業務を15年以上し、インドネシアの工場に9年間赴任していた経験があります。その間に、動画編集、3DCG、プログラミング、健康、マーケティングなどを学んできました。そして、障害者になったことを期に、障害者や子育て、人権問題、憲法、社会学、政治学を必死に勉強してきました。そして、一番悩みが深く、身近な問題は不登校やひきこもりの問題だと思い、フリースクールを開校したのです。

フリースクール未来・松代校においては、先述の3つの問題である”時間的制限”、”家族まるごと支援”、”将来の選択肢”、を解決することが、子どもや親御さんを本当に支援することだと感じています。ぜひ、一度フリースクール未来・松代校まで、ご相談ください。じっくりとお話しをお聞きしたい。そして、一緒に子どもの将来について探っていきましょう。

沿革

沿革

2022年8月 創業準備

2023年3月 フリースクール未来・松代校として開校

2023年4月 初心者のガンプラ作成講座開催

2023年6月 長野市障害者福祉協会 松代支部長に任命

2023年7月 「エースの村」との業務提携し、農業体験が可能に

団体概要

団体概要

名称 ミメーシス(NPO法人ミメーシスとして申請中)

   フリースクール未来・松代校は、長野市川中島にあるフリースクール未来の姉妹校です。

結成 2022年10月15日

設立 2023年12月にNPO法人として申請予定

所在地 長野県長野市松代町東条3498番地

電話 080-9443-6167 

メール infoアットマークmimesis-jp.com (アットマークを@にしてお送りください)

組織

校長 島田 稔(しまだ みのる)

代表 阿部 映樹

連携団体 親の会 ブルースカイ

     NPO法人 アトリエ虹

     エースの村